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インテリア業界の裏話 建築事務所なのにCAD DATA変換を何故しないのか

  • 執筆者の写真: gs-product
    gs-product
  • 2024年7月15日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年11月28日

7月というのに出張先の気温が連日37℃越え、一足早い夏を体感しています。


先日、照明販売に携わる方から「CADを学びたい」との要望がありヒアリング。

今回のご相談者、業界ではそれなりに有名な方らしく取引先等ご一緒にお仕事されてる方から簡単なレクを受ければ習得費用も抑えられるはず..でも何故に相談されるのだろ?、と思いながらご希望や目標等をお聞きしました。

CADソフトの選択も決まっていないのでコンサル案件ならばサポートできそうと思い交流をすすめていくと、


当初の目的が違っていくのが徐々に表面化、2つのコトが分かってしまいました。

・CAD習得は急いでない、

・でもご自身が抱えている問題、DATA変換は早急に解決したい、

*その後、メールがきまして、、


■「お金を払うのでDATA変換してほしい」。変なコトになりました、、。

・この販売業者さんが抱えてる問題

*建築屋のCAD:ベクターワークス

*照明メーカーのCAD:AUTOCAD


このようなケースでは時間コストを抑える為に初期段階で適切な対応を実施、後に発生しうるトラブルを未然に防ぐようにしています。建築屋と下請け会社との間ですべき問題解決に部外者が関わってはいけまへん。

そこで相談事を初心者にも分かるクオリティでビジュアリゼーション化した資料をご提供しました。


照明メーカーと建築屋のDATAから仮説を立て分析した資料でしたが、相談者のご希望を実現するにはDATA変換だけでは済まないと説明するコトとなります。


■相談者が「簡単にできると思いこんでたこと」

⇒可視化情報を提供するコトで「実際には非常に困難」とご本人に気づいてもらいミッション終了。


残りの面倒な処理は、照明販売の経営者の誠実さとご判断にお任せし私の仕事はひと段落しました。



■問題解決の際、浮き上がった国内事情

・東京の建築屋、ベクターを使う設計屋が多いようだがAUTOCADとの併用をしていないので相互間でDATAの確認作業をしない。昔ながらの2D作業のまま。*線画は綺麗でした、


・日本国内の一部設計事務所:ベクターワークスとAUTOCADのDATA変換が分からない、対策すらできてない。


・デザイン≒設計業務でDATAの問題があるにも関わらず業者間ですべき現状分析を実施していない。海外との取引ではアルアルですが、初歩問題を放置しっぱなしの国内業界に引いてしまいました、、。

*突然照明メーカーのDATAが送信されたり有名な建築設計事務所のDATAの確認作業等しましたが「この業界、守秘義務ってどうなんだろ?」と思います。


仕事ができる建築事務所さんはこのような諸問題など社内で解決していると思います。今回はたまたまとんでも案件に遭遇したのだと思います。部外者の私が少ない情報から一つ一つ問題の潰しこみ、コアとなっている問題解決を実施しましたが、海外だけでなく「日本もヤバい」と実感した案件でした。



■キラキラにみえる建築屋や業者さん、

第一線で活躍しているように見える建築事務所、キラキラ業界にありがち案件でした。2024現状を知る機会となり、以前勤めていた渋谷の建築コンサル会社を思い出しました。


弊社でさえも3Dでの設計を基本としています。香港のデザイン事務所でもベクターワークスで三次元でのインテリア設計しているので3Dは既にデファクトスタンダードと思ってましたが、未だ国内の設計事務所の一部が平面図でしか仕事をしてないコトを知り愕然とした。建築屋の設計DATAを確認したところ平面図しかなかった、、、


■建築屋は能力はあってもヤル気がないのかな、

既に分業化が定着した業界なので下請けに丸投げで出来上がればヨシとしているのかそんなトコロかもしれへん。


■デザインそして設計の仕事は寸法が基本です

設計寸法、ディテール、設置物の位置設定等どれも仕事の基本。そして取引先とのDATAのやり取りができることも前提の一つ、ココを適当に処理するキラキラ系企業は要注意です。


弊社もCAD選定の際、CGiNさん(現在はボーンデジタル販売チャネル)に相談にのってもらい変換時のトラブルを未然に防ぐソフトを選択しました。海外とのDATA互換を前提に選択したおかげで現在もスムーズに仕事ができています。


またAUTODESK本社の管理部門の方達との交流やユーザ事例でご紹介いただいたりと何かと縁があって今もビジュアリゼーションの仕事でも使わせていただいています。

 
 
 

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